PDN Analyzer
設計時の視覚的な電源解析
CST®を搭載したPDN Analyzerにより、Altium Designerで直接、複数ネットワークの直流電圧や電流密度に関する問題を簡単に特定および解決できます。
コントロールされて いない電圧降下
ICへの供給電圧の制限は、電源供給ネットワークの全長にわたって守られなければなりません。電力バジェットの正確な検証とは、デバイスの最小限度および最大限度、最悪の場合の電圧降下、結合したリターンパスの電流などの検討を意味します。PDN Analyzerは、これらの問題が発生した場所を正確に表示します。
過大な銅箔
コンポーネントがない「空き」領域がやみくもに多くても、よい製品ができるとは限りません。銅箔が多すぎると、製造時の問題、最適ではない信号配線、コスト増加などにつながる可能性があります。PDN Analyzerにより、要件に合致していることを検証でき、また、銅箔/レイヤの予算についてもベストプラクティスに従うことができます。
浮島状/半島状の銅箔
銅箔が「浮島」状になった領域や一方のみ接続されて「半島」状になった領域は、設計段階で見落とされがちですが、予測不能な方法で、設計のパフォーマンスに打撃を与える可能性があります。PDN Analyzerは、このような領域をすばやく簡単に特定でき、電源供給ネットワークの重要な領域全てについて重要な問題を識別します。
重要な電源ピンの電圧不足
電源ネットの幅について「親指の法則」を使うことは、危険が大きく、問題発生の可能性が高くなります、PDN Analyzerは、ユーザーが電源ネットを設計中であることを認識し、全ての電圧限界、違反、重要な画像の取り込みを含むインタラクティブなHTMLレポートにより、解析をバックアップします。レポートは、PDFとして保存し、共有することができます。
銅箔不足
過剰な電流密度は、コンポーネント、トラック、およびビアの突発的な不具合を引き起こします。PDN Analyzerにより、ユーザーがクリティカルパスであるとみなすネットを流れる電流を、同時または順次シミュレーションできます。電流密度のピークと過剰な電流が流れるビアがすぐに特定されてハイライト表示され、製品の安全性と信頼性を確保できます。
電流密度解析ツールのPDN Analyzerツールは、Altium Designerに統合されています。そのため、PCB設計の電源システムに存在する銅箔の不足や過剰、電圧降下、重要な電源ピンの限界電圧、銅箔の浮島などの問題を簡単に検出して解決できます。
PDN (Power Distribution Network) とは、能動回路用の基板上にある電源システムを指します。このシステムには、電圧レギュレータモジュールからのすべての相互接続と、電源電流の供給および帰還に使用される集積回路上のパッド、およびダイのメタライゼーションが含まれています。