Altium Designer Documentation

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Altium Designer 15.1 には日本語訳があります。 日本語ページをご確認ください。

Altium Designer の新機能

Created: January 7, 2022 | Updated: March 25, 2022

Contents

All Contents

このページでは、Altium Designer 22 の初期バージョンに含まれる改善点と、その後の更新で追加した改善点について説明します。様々な改善を提供することに加えて、各更新には、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムを通じてお客様から寄せられたフィードバックに基づいて、ソフトウェア全体に多数の修正と拡張機能を導入し、設計者が最先端の電子技術を作成し続けるのに役立ちます

現在のバージョンを使用し続けるか、現在のバージョンを更新、または現在のバージョンと一緒に Altium Designer 22 をインストールして最新の機能を利用するか選択できます。現在のバージョンは、ソフトウェア内の Extensions and Updates 画面 で更新できます。現在のバージョンと一緒にAltiumDesigner 22 をインストールする場合は、Altium Downloads ページ からインストーラーをダウンロードし、インストーラーの Installation Mode ページで New Installation を選択します。

無償評価版!

まだ、Altium Designer を所有されていない場合、Altium Designer を試してみてはいかがですか? 簡単なフォームを入力して、製品版と同等の機能で 15 日限定の Altium Designer の評価版をお試し頂けます。技術的な制限無く、Altium Designer を自由に評価できます。以下のリンクをクリックしてフォームを入力してください。そして、より多くの技術者や設計者が他の製品より Altium を選択する理由をご自身でお確かめください!

Altium Designer 無償評価版

Altium Designer 22.3

リリース日: 2022年3月16日 – バージョン 22.3.1 (build 43)

Altium Designer バージョン 22.3 のリリースノート

回路図の改善

Generic Components

Altium 365 Workspace へ接続した場合、Generic Components 機能は、Standard Subscription Plan では対応していないことに注意してください。 そのため、この機能は、Altium365 へのこのレベルのアクセスでは使用できません。

また、Concord Pro Workspace へ接続した場合、Generic Components 機能は対応していないことに注意してください。

このバージョンでは、特定の製造部品を見つけて選択することなく、デザインに素早く配置できる標準の Generic Components の概念が導入されています。

Generic Components は、設計プロセスの後半でパラメータが一致する実際のコンポーネントに簡単に置き換えられるプレースホルダとして意図されています。これらは、仮想コンポーネント、またはパラメータ コンポーネントと見なすこともできます。

Generic Components の操作の詳細については、Generic Components ページをご参照ください。
この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの ComponentSearch.GenericComponents オプションを無効にしてオフにできます。

新しい SheetSymbolDesignator のスペシャルストリング

このバージョンでは、新しい SheetSymbolDesignator のスペシャルストリングを追加しました。このスペシャルストリングを子回路図シートに配置して、親回路図シートに配置されている関連する シートシンボル オブジェクト のデジグネータを表示できます。SheetSymbolDesignatorスペシャルストリング は、マルチチャンネルデザインでも使用できます。子回路図シートのコンパイル済みタブを選択して、スペシャルストリングの変換された値を表示できます。

Use the SheetSymbolDesignator special string to show the parent sheet symbol's designator. Hover the cursor over the image to see the special string's converted value on the compiled tab of the sheet.
Sheet Symbol Designator のスペシャルストリングを使用して、親シートシンボルのデジグネータを表示できます。画像の上にカーソルを置くと、シートのコンパイル済みタブにスペシャルストリングの変換された値を表示できます。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの Schematic.EnableSheetSymbolDesignatorAsSpecialString オプションを無効にしてオフにできます。

バリアントの代替コンポーネントの更新

Tools » Update from Libraries (回路図エディタ)、および Tools » Update Schematics (回路図ライブラリエディタ) コマンドが、バリアントの代替コンポーネントに対して働くようになりました。これらのコマンドのいずれかを実行すると、代替コンポーネントのパラメータが更新されます。これらのパラメータは、Variant Management ダイアログ と回路図シートのコンパイル済みタブに表示されます。

回路図エディタのメインメニューから Tools » Update from Libraries コマンドを使用して代替コンポーネントを更新する時、コマンド実行後に開く Update From Library ダイアログ の最初のページで、Include Variants、および Update To Latest Revision オプションが有効になっていることを確認してください。

Example of an updated alternate component from the Workspace library. Shown here is the alternate component before the update. Hover the c  ursor over the image to see the component after creating a new revision and updating the component using the Update from Libraries command.
Workspace ライブラリから更新された代替コンポーネントの例。ここに示されているのは、更新前の代替コンポーネントです。画像にカーソルを合わせると、新しいレビジョンを作成し、Update from Libraties コマンドを使用してコンポーネントを更新した後のコンポーネントを表示できます。

パワーポートの不論理を対応

ポート、ネットラベル、シートエントリと同様に、パワーポート オブジェクト を不論理 (上部にバーを含める) にできます。Power Port モードの Properties パネル 内にある Name 欄の各文字の後にバックスラッシュ文字を含めるか (例: V\C\C\3\)、またはネット名の先頭に 1 つのバックスラッシュ文字を含めます (例: \VCC3) (Preferences ダイアログの Schematic – Graphical Editing ページ で Single '\' Negation オプションが有効になっている場合)。

スペシャルストリングの識別ラベル

スペシャルストリングを使用している テキストストリング オブジェクト を識別するために、スペシャルストリングの名称を回路図シート上に表示できます。Preferences ダイアログの Schematic – Graphical Editing ページ で新しい Display Name of Special String オプションを有効にすると、各スペシャルストリングの名称が薄い上付き文字として表示されます。

PCB デザインの改善

ビアスタック編集の UI を強化

Top-Middle-Bottom、または Full Stack モードでビアスタックを編集する時の Via モードの Properties パネル の使い易さを改善するために、パネルの Via Stack の項目のユーザインターフェースを変更しました。PCB デザインの様々なレイヤのビアスタックに関する基本情報が、表形式で表示、および編集できます。レイヤ名セル内をクリックすると、Thermal Relief オプションを利用できます。Relief オプションが有効になっている場合、カスタムサーマルリリーフを設定できます。

選択したターゲットの xSignal を基準にした配線長チューニング

特定の許容差内で配線長を調整、および一致させることは、タイミングが重要な信号が同時にターゲットピンに到達できるようにするために、高速設計にとって不可欠な要素です。このバージョンでは、配線長の一致要件を指定する機能を拡張し、xSignal クラス (または、デザインの全ての xSignals) がルールスコープとして使用されている場合に、Matched Lengths デザインルールのターゲットとして xSignal を選択する機能を導入しました。以前の動作では、xSignal クラスの最長の xSignal を配線長の一致のターゲットとして使用していました。

When an xSignal class is selected as a Matched Length design rule scope, one of its xSignals can be selected as a source target.
xSignal クラスが Matched Length デザインルール スコープとして選択されている場合、その xSignal の 1 つをソースターゲットとして選択できます。

ターゲットとして選択された xSignal は、PCB パネルの xSignals モード の新しい Margin 列に Target として表示されますが、このターゲットの長さからの偏差は、選択されたクラスの他の xSignals についてこの列に表示されます。

Deviation from the target length is shown in the new Margin column.
ターゲットの配線長からの偏差は、新しい Margin 列に表示されます。

インタラクティブ配線長チューニング中、Interactive Length Tuning モードの Properties パネル では、選択したターゲットの xSignal (新しい動作)、またはルールによってスコープされた xSignal クラスの最長のネット (以前の動作) に関連するチューニングかを切り換えることができます。

Select a desired mode for the tuning target during interactive length tuning.
インタラクティブ配線長チューニング中に、チューニングに必要なモードを選択。

xSignals の操作の詳細については、Defining High Speed Signal Paths with xSignals のページをご参照ください。インタラクティブ配線長チューニングの詳細については、Length Tuning のページをご参照ください。
この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの PCB.Rules.RelativeTarget オプションを無効にしてオフにできます。

PCB コンポーネント プリミティブの変更の防止

PCB コンポーネントのプリミティブがロックされている場合 (Component モードの Properties パネル の Primitives オプションが の状態になっている場合)、これらのプリミティブのほとんどのプロパティは、グラフィカル (例えば、ドラッグアンドドロップを使用して)、および非グラフィカルな (例えば、Properties、または List パネルを使用して) 編集方法で変更できなくなりました。これは、誤った実装、および製造出力をもたらす可能性のあるコンポーネント プリミティブの不定期の変更を防ぐために役立ちます。

例として、Pad モードの Properties パネル は、プリミティブがロックされている PCB コンポーネントの構成部分であるパッドについて下の画像に示されています。パッドの全てのプロパティ (Net Testpoint プロパティを除く) は dim 表示されており、編集できないことに注意してください。また、 アイコンはパッドの Component 欄の右端に表示されることに注意してください。これは、親コンポーネントのプリミティブがロックされており、パッドのプロパティを変更できないことを示しています。

The Pad mode of the Properties panel (on the left) for a pad of a PCB component that has its primitives locked (on the right).
プリミティブがロックされている PCB コンポーネント (右) のパッドの Pad モードの Properties パネル (左)。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ で PCB.Component.LockPrimitives オプションを無効にしてオフにできます。

Not Fitted コンポーネントの印刷

この機能を有効にすると、バリアントが Not Fitted に設定されている場合でも、not fitted コンポーネントの銅箔の形状と solder mask が PCB 印刷出力に表示されます。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ で PCB.PrintNotFittedComponents オプションを無効にしてオフにできます。

データ管理の改善

Save to Server ダイアログの強化

既存のタスクをプロジェクトコミットへリンクするためのヒントを Save to Server アイアログ へ追加しました。"Add task-id to connect this commit to a task" と言うテキストが Comment 欄に表示されます。

ヒントにあるように、task ID を Comment 欄へ追加します (Comments and Tasks パネル に表示されます)。タスクは、ダイアログで OK をクリックした後に作成されるプロジェクトコミットへリンクされます。

Altium 365 Workspace ブラウザインターフェースの Tasks ページ、または プロジェクトの詳細管理ページの Tasks 画面 でタスクを選択すると、コミットへのリンクがタスクの詳細欄に表示されます。リンクをクリックすると、プロジェクトの History 画面が表示され、タイムラインで関連するコミットがハイライト表示されます。

The link to the connected commit will be shown in the task detail pane. Hover the cursor over the image to see the History page that opens after clicking the link and the related commit highlighted on the timeline.
接続されたコミットへのリンクが、タスクの詳細欄に表示されます。画像の上にカーソルを置くと、リンクをクリックした後に表示される History ページと、タイムラインでハイライト表示されている関連するコミットが表示されます。

回路シミュレーションの改善

パフォーマンスの向上

解析を実行する時のシミュレーション プロセスの速度を向上しました。また、Components パネル を使用して大規模なシミュレーション モデル ライブラリを参照する時、そのようなライブラリのコンテンツをアップロードする速度を向上しました。

シミュレーションモデルのキャッシュ

プロジェクトで使用されるシミュレーション モデルはプロジェクトにキャッシュされているため、このようなプロジェクトのシミュレーションは様々な PC で容易に実行できます。

Altium Designer 22.3 で公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除され、このバージョンで Public へ移行しました:

 

Altium Designer 22.2

リリース日: 2022年2月14日 – バージョン 22.2.1 (build 43)

Altium Designer バージョン 22.2 のリリースノート

 

回路図の改善

シートシンボルのインデックスの機能強化

0 を含む、繰り返されるシートシンボルの最初、または最後のインデックスとして、任意の桁、または数字を使用できます。負の数字は、使用できません。最後のインデックスは、常に最初のインデックスより大きくなければなりません。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの Schematic.NewIndexingOfSheetSymbols オプションを有効にしてオンにできます。

コンポーネントクラスの機能強化

この新機能を使用して、Parameter Set モードの Properties パネル新しいクラス Component Class Name を追加し、コンポーネントのパラメータを設定できます。

Component Class Name をコンポーネント (または、コンポーネントのグループ) へ関連付けると、Net Classes と同様に、コンポーネントクラス、その名称、およびメンバーに関する情報が PCB へ送信されます。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログSchematic.ComponentClassesAndEnhancementParameterSet オプションを有効にしてオンにできます。

グラフィカルなプルアップ/ダウン抵抗シンボルを追加

ピンを内部プルアップ、またはプルダウン抵抗としてマークする機能を追加しました。Pin モードの Properties パネルの Symbols 領域にある Inside ドロップダウンから Internal Pull Up/Down を選択します。

下の画像に示されている様に、新しいグラフィック シンボルがピンの横に表示されます。左の画像は、新しい Internal Pull Up グラフィックシンボルです。 右の画像は、新しい Internal Pull Down シンボルです。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings アイアログ の Schematic.InternalPullUpDownResistorsExist オプションを有効にしてオンにできます。

テキストフレームと注釈での数式の計算とスペシャルストリング

多くの設計者は、Altium Designer で利用できるスペシャルストリング機能を使用して、回路図シートに重要な情報を表示する複雑な文字列を作成できます。 テキストフレームと注釈でのスペシャルストリングを対応単一の複数行のテキストオブジェクトとして複雑なスペシャルストリングを定義できます。

Altium Designer では、Text String 以外に Text FramesNotes で定義された数値計算も対応します。

この機能は、最初にクローズドベータ版の時、スペシャルストリング、または数式を中括弧で囲む必要がありました。このバージョンでは、"=" 文字で開始することにより、スペシャルストリングと数式を描画できます。

"=" 文字を使用して、テキストフレームと注釈内でスペシャルストリングと数式を使用できます。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ で Schematic.CalculateFormulasInTextFrame オプションを有効にしてオンにできます。

プロジェクトで最後に選択したバリアントを記憶

プロジェクトを閉じる前に設定した最後のバリアントが記憶され、プロジェクトを再開した時、そのバリアントになります。以前は、プロジェクトを再開した時、ベースデザイン ([No Variation]) が常に表示されました。

PCB デザインの改善

CounterHole の改善

以前のバージョンで導入した Counterhole 機能を改善しました。

  • Counterhole は、PCB パネルの Hole Size Editor モードDrill Table モードの Properties パネル で、Counterholes TopCounterholes Bottom レイヤのペアにグループ化しました。

    The Counterholes Top and Counterholes Bottom groups in the Hole Size Editor mode of the PCB panel (the first image) and in the Drill Table mode of the Properties panel (the second image). The Counterholes Top and Counterholes Bottom groups in the Hole Size Editor mode of the PCB panel (the first image) and in the Drill Table mode of the Properties panel (the second image).
    PCB パネルの Hole Size Editor モード (最初の画像) と Drill Table モードの Properties パネル (2 番目の画像) の Counterholes TopCounterholes Bottom グループ。

    counterhole は、ドリルテーブルの他のレイヤペアから除外されることに注意してください (All Layer Pairs (Composite table)All Layer Pairs (Separate tables) を含む)。
  • PCB パネルの Hole Size Editor モードとドリルテーブルへ、新しい Counterhole DepthCounterhole Angle 列を追加しました。

    Enabling the Counterhole Depth and Counterhole Angle columns in the Hole Size Editor mode of the PCB panel.
    PCB パネルの Hole Size Editor モードで Counterhole DepthCounterhole Angle 列を有効。

    Enabling the Counterhole Depth and Counterhole Angle columns for a Drill Table from the Columns dialog.
    Columns ダイアログからドリルテーブルの Counterhole DepthCounterhole Angle 列を有効。

  • NC ドリル、ガーバー、ガーバー X2、および ODB++ 出力の場合、counterhole タイプごとに個別のファイルではなく、全ての top、および bottom counterhole のファイルが生成されるようになりました。

  • counterhole のサイズがパッドサイズ以上の場合、パッド形状は PCB のそれに対応する側から削除されます (このパッド形状は、counterhole をドリルするときにドリルアウトされるため)。

    Example of a removed pad shape from the top layer.
    top layer から削除されたパッド形状の例。

高度なリジッドフレキシブル モード

以前のバージョンでは、Altium Designer でリジッドフレキシブル基板を作業するプロセスを大幅に改善しています。これらの改善には、PCB エディタの基板プランニングモードで作業する時の新しいボード領域と折り曲げラインの動作、およびレイヤ構成マネージャでの Board モードの導入が含まれます。この新しい機能は、Rigid-Flex 2.0 と呼ばれます。

このバージョンで Rigid-Flex 2.0 の機能を有効にするには、メインメニューから Design » Layer Stack Manager コマンドを選択して、Layer Stack Manager を開き、Tools » Features サブメニュー、または ボタンから Rigid/Flex (Advanced) を選択します。

Enable the Advanced Rigid-Flex mode to configure a Rigid-Flex board; either via the Tools menu or by clicking the features button (hover the cursor over the image to show this).
Tools メニュを使用、または features ボタンをクリックして Advanced Rigid-Flex モードを有効にして (画像の上にカーソルを置くと、これを表示できます)、リジッドフレキシブル基板を設定できます

Rigid-Flex 1.0 モードを有効にするには、同じメニューから Rigid/Flex を選択します。

既に Rigid-Flex 2.0 の機能を使用している PCB で Rigid-Flex 2.0 モードを無効にしたり、Rigid-Flex 1.0 モードに切り換えようとすると、確認のために警告ダイアログが表示されることに注意してください。

Creepage Distance ルールへ 'Apply to Polygon Pour' オプションを追加

Apply to Polygon Pour オプションを Creepage Distance design ルール へ追加しました。このオプションを有効にすると、ルールは、スコープにしたポリゴンと他のオブジェクト間の沿面距離をテストします。

The new Apply to Polygon Pour option of the Creepage Distance rule.
Creepage Distance ルールの新しい Apply to Polygon Pour オプション。

ポリゴン、およびその他のオブジェクトが、Apply to Polygon Pour オプションが有効になっている Creepage Distance デザインルールと Clearance デザインルール によってスコープが設定されている場合、両方のルールが考慮され、ポリゴンを構築する時に最も厳しい制約が適用されます。例えば、Creepage Distance ルールの制約値が Clearance ルールよりも大きい場合、この大きな値が適用されます。

既存の Creepage Distance デザインルールでは、このオプションは無効になっていることに注意してください。新しく作成した Creepage Distance デザインルールの場合、このオプションはデフォルトで有効になります。

データ管理の改善

コメントをエクスポートするためのオプションを Comments And Tasks パネルへ追加

Comment Export Configuration ダイアログ にアクセスするためのオプションを Comments and Tasks panel パネルへ追加しました。パネルの右上にある ボタンをクリックし、メニューから Export Comments オプションを選択してダイアログを開きます。そして、コメントを別のドキュメントへエクスポートするように設定します。

Accessing the Comment Export Configuration dialog from the Comments and Tasks panel.
Comments and Tasks パネルから Comment Export Configuration ダイアログを表示。

Draftsman の改善

Leading Zero を削除する新しいオプション

寸法と許容差、ASME Y14.5 では、1 未満の値の場合、インチ単位を使用している時は leading zeros を省略する必要があることが指定されています (例えば、"0.5" に対して ".5")。Document Options モードの Properties パネル へ Remove Leading Zero オプションを追加し、ミル値とインチ値の leading zero を自動で削除できます。このオプションは、デフォルトで無効になっています。

The Remove Leading Zero option on the Document Options mode of the Properties panel Document Options モードの Properties パネルにある Remove Leading Zero オプション

ドリルテーブルの追加のデフォルト値

Draftsman の Drill Table オブジェクトのいくつかの追加のプロパティのデフォルト値は、Preferences ダイアログの Draftsman - Defaults ページ で定義できます。Symbol SizeSymbol Line StyleGrouping を含む新しい設定は、Primitive List で Drill Table を選択した時、ページの Drill Symbol タブにあります。

Default settings for some additional options of Draftsman's Drill Table can now be defined on the Drill Symbols tab of the Preferences Draftsman - Default page.
Draftsman のドリルテーブルのいくつかの追加オプションのデフォルト設定は、Preferences Draftsman - Default ページの Drill Symbols タブで定義できます。

インポーター/エクスポーターの改善

xDxDesigner プロジェクトのバリアントのインポート

xDxDesigner インポーターを拡張し、xDxDesigner プロジェクトをインポートして、そのプロジェクトのバリアントも自動でインポートできます。 xDxDesigner プロジェクト バリアントをインポートするには、以下の手順を実行する必要があります:

  1. xDxDesigner の Variant Manager を使用して、Report » Delimited Text Document を介してバリアントをエクスポートします。
  2. Settings ダイアログで、Unplaced が Unplaced keyword として定義されていることを確認してください。
  3. Altium Designer にインポートする .prj プロジェクトファイルと同じ場所にバリアントファイルを ProjectVariants.txt として保存します。
  4. Import Wizard (File » Import Wizard) から xDxDesigner のインポートを実行し、xDxDesignerプロジェクトファイル (.prj) を指定します – バリアントは自動でインポートされます。

回路シミュレーションの改善

感度解析の機能強化

このバージョンでは、感度解析機能を更に改善しました。 感度パラメータとしての Global parameters の Group Deviations や Temperature も対応します。

Global Parameter オプションを感度解析の Group Deviations オプションへ追加しました。画像の上にカーソルを置くと、パラメータが定義されている場所を表示できます。

Altium Designer 22.1

リリース日: 20 January 2022年1月20日 – バージョン 22.1.2 (build 22)

Altium Designer バージョン 22.1 のリリースノート

回路図の改善

シート クロスリファレンスの更なる機能強化

プロジェクトにクロスリファレンスを追加すると、プロジェクトの回路図シート間のネットの接続フローを簡単にたどることができます。このバージョンでは、Sheet EntryOff Sheet Connector オブジェクトの Jump to コマンドを追加して、クロスリファレンス機能を拡張しました。

Project Options ダイアログの Options タブ でシートエントリのクロスリファレンスが有効になっている時、シートエントリの Sheet Entry Actions 右クリックメニューを使用して、子回路シートの一致するポートへジャンプできます。

Use the Jump to command to jump to the matching port.
Jump to コマンドを使用して、一致するポートへジャンプできます。

フラットデザインの場合、Project Options ダイアログでオフシートコネクタのクロスリファレンスが有効になっている時、オフシートコネクタの Off Sheet Actions 右クリックメニューを使用して、関連する回路図シートの一致するオフシートコネクタへジャンプできます。

Use the Jump to command to jump to a matching off-sheet connector.
Jump to コマンドを使用して、一致するオフシートコネクタへジャンプできます。

PCB デザインの改善

エンベデッドボードアレイでのキープアウトの表示

PCBデザインに配置されたキープアウト オブジェクトは、PCB をソースとして使用している面付けされたエンベデッドボードアレイに表示できます。デザインスペースで エンベデッドボードアレイ を選択している時、Properties パネルの Layers タブ で Keepout layer の表示を有効にします。

The Keepout layer of the source PCB can now be shown in the Embedded Board Array.
ソース PCB の Keepout layer をエンベデッドボードアレイに表示できます。

この機能は、Keepout layer の視覚的表現のみを提供することに注意してください。Currently, copper objects will not respect keepouts from the source PCB when placed on the Embedded Board Array.

PCB カーソルの色を変更する機能

Cursor Color オプションを Preferences ダイアログの PCB Editor - General ページ へ追加しました。PCB エディタで十字カーソルの色を変更できます。これにより、カーソルをグリッド等と区別するために色を自由にカスタマイズできます。新しいオプションに関連付けられているカラーボックスをクリックして Choose Color ダイアログ を開き、設定したいカーソルの色を選択できます。

パッドスタック編集用に拡張した UI

Top-Middle-Bottom、または Full Stack モードでパッドスタックを編集する時の Pad モードの Properties パネル の使いやすさを改善するために、パネルのPad Stack の項目のユーザインターフェースを変更しました。PCB デザインの様々なレイヤのパッドスタックに関する基本情報を、表形式で表示、および編集できます。レイヤ名セル内をクリックすると、このレイヤの追加のオプションを利用できます: Corner Radius (Rectangular 形状の場合)、および Thermal Relief (パッドのサーマルリリーフの現在のパラメータが表示されます。Relief オプションが有効になっている場合、カスタム サーマルリリーフを設定できます)

The updated Pad Stack section of Pad properties when editing a pad stack in Top-Middle-Bottom (the first image) or Full Stack (the second image) mode with the Top layer options expanded. The updated Pad Stack section of Pad properties when editing a pad stack in Top-Middle-Bottom (the first image) or Full Stack (the second image) mode with the Top layer options expanded.
Top layer オプションが展開された Top-Middle-Bottom (最初の画像)、または Full Stack (2 番目の画像) モードでパッドスタックを編集する時の、Pad プロパティの Pad Stack の項目。

データ管理の改善

PROJECTS パネルで COMPONENTS と NETS フォルダの表示をコントロールする機能

PCB デザインプロジェクトの検証時に、ComponentsNets フォルダ (プロジェクトのコンポーネントとネットがリスト表示されます) が Projects パネル に表示されます。これらのフォルダの表示を管理するために、Projects パネルの Settings ポップアップ (パネルの上部にある アイコンをクリックすると表示されます)、および Preferences ダイアログの System – Projects Panel ページ の General 領域に Show Components and Nets folders オプションを追加しましたこのオプションは、デフォルトで有効になっています。

The Show Components and Nets folders option in the Projects panel setting pop-up.
Projects パネル設定ポップアップの Show Components and Nets folders オプション。

The Show Components and Nets folders option on the System – Projects Panel page of the Preferences dialog.
Preferences ダイアログの System – Projects Panel ページの Show Components and Nets folders オプション。

名称変更した Comments パネル

Comments パネル を使用すると、Workspace プロジェクトのドキュメント内の領域、または箇所にコメントを追加し、これらのコメントを Workspace メンバーへ割り当てて、基本的にそれらのタスクを作成できます。これを反映して、パネルの名称を Comments and Tasks に変更しました。また、パネルのフィルタメニューの新しい Tasks only オプションを使用すると、タスクを含むコメントのみを表示できます。

Comments and Tasks パネルからタスクを作成、および管理する機能は、Standard サブスクリプション プランでは対応されていないことに注意してください。そのため、Altium 365 へのこのレベルのアクセスでは、この機能は使用できず、パネルのタイトルは Comments になります。

この機能は、Concord Pro Workspace へ接続している場合も使用できません。

回路シミュレーションの改善

感度解析

感度解析は、どの回路コンポーネント、または要素が回路の出力特性に最も影響を与えるかを判断することができます。この情報を使用して、負の特性の影響を減らすか、または正の特性に基づいて回路性能を向上させることができます。感度解析は、回路コンポーネントのコンポーネント/モデル パラメータに関連する特定の測定値の数値、および温度/グローバル パラメータに対する感度として感度を計算します。解析の結果は、各測定タイプの感度の範囲値の表になります。

このバージョンでは、新しい Sensitivity オプションを Simulation Dashboard の Analysis Setup & Run 領域へ追加しました。それを有効にすると、以下に示すように、Advanced Analysis Settings ダイアログで Sensitivity プロパティを設定できます。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の Simulation.Sensitivity オプションを有効にしてオンにできます。

Draftsman の改善

新しい Via Type View

Via Type View オブジェクトを Draftsman ドキュメントへ追加しました。このオブジェクトは、IPC-4761規格、プリント基板ビア構造の保護のための設計ガイド に対応します。Via Type Viewは、メインメニューから Place » Additional Views » Via Type View を選択して配置できます。ビューが、ドキュメントに表示されます。ビューを選択して、そのプロパティを表示できます。

Altium Designer 22.0

リリース日: 2021年12月29日 – バージョン 22.0.2 (build 36)

Altium Designer バージョン 22.0 のリリースノート

Altium Designer 22 へようこそ。Altium Designer のこの更新では、ソフトウェアの主要なテクノロジーの改善点があります。また、AltiumLive コミュニティの BugCrunch システムで、お客様が報告した問題点の改善にも取り組んでいます

回路図の改善

シートエントリと PDF 出力のクロスセレクション

プロジェクトへクロスリファレンスを追加すると、プロジェクトの回路図シート間のネットの接続フローを容易にたどることができます。このバージョンでは、クロスリファレンスの自動作成機能を更新し、シートエントリ オブジェクトについても対応しました。

Project Options ダイアログの Options タブ で、Automatic Cross References、および Sheet Entries オプションを有効にします。シートエントリは、子回路図シート上の対応するポート オブジェクトのシートとロケーションの座標でタグ付けされます。

クロスリファレンス値を含むシートエントリにタグを付けるために、プロジェクトオプションで、Automatic Cross References、および Sheet Entries オプションを有効にします   。
クロスリファレンス値を含むシートエントリにタグを付けるために、プロジェクトオプションで、Automatic Cross References、および Sheet Entries オプションを有効にします

クロスリファレンスが有効になったシートエントリ。
クロスリファレンスが有効になったシートエントリ。

クロスリファレンス値は、Sheet Entries モードの Properties パネル にも表示されます。これにより、選択したシートエントリに適用されているクロスリファレンスを識別するタスクが容易になります。

クロスリファレンスは、選択したシートエントリの Properties パネルで調べることができます。
クロスリファレンスは、選択したシートエントリの Properties パネルで調べることができます。

クロスリファレンス機能は、回路図 PDF 出力でも拡張しました。オブジェクトが複数の接続されたオブジェクトに関連している場合 (例えば、ポートが親回路図シートのシートエントリに接続され、他のシートのポートに接続されている場合)、出力した PDF でオブジェクトをクリックすると、接続されているオブジェクトが属するシートのリストが表示されますリストの項目を選択して、対応するページを開けます。

出力した回路図 PDF では、ポップアップメニューを使用して複数の接続されたオブジェクトを容易にナビゲートできます。
出力した回路図 PDF では、ポップアップメニューを使用して複数の接続されたオブジェクトを容易にナビゲートできます。

必要に応じて、Advanced Settings ダイログ の Schematic.UseAutomaticCrossReferences オプションを無効にして、この機能をオフにできます。

PCB デザインの改善

新しい 'Gloss And Retrace' パネルと Preferences ページ

スムーズ化処理をより細かくコントロールできるように、Route » Gloss SelectedRoute » Retrace Selected コマンドのオプションを構成するための新しい  Gloss And Retrace panel パネルを導入しました。この新しいパネルを使用して、デザインで現在、スムーズ化、または再配線している配線に最適な gloss (スムーズ化)、および retrace paramneters (再配線パラメータ) を設定できます。

パネルを使用して、以下の Gloss と Retrace Parameters をコントロールできます:

  • Avoid polygons – このオプションを有効にすると、Gloss Selected、または Retrace Selected コマンドを実行した時、既存のポリゴンは維持されます。 このオプションが無効の場合 (以前のバージョンと同様に)、既存のポリゴンは無視され、再構築されます。
  • Avoid rooms –  このオプションを有効にすると (以前のバージョンと同様に)、Gloss Selected、または Retrace Selected コマンドを実行した時、既存のルームは維持されます。特定の配線幅の要件によってスコープを設定したルームが定義されていて、スムーズ化/再配線される配線がルームと交差しない場合、そのオプションが有効になっていても、結果の配線はこのルームと交差しません。このオプションが無効の場合、既存のルームと交差して配線され、そのルーム内で使用される幅は、ルームベースのルールの制約で定義されている幅になります。

以下の 2 つのオプションでは、対応するルールの MinMaxPreferred 値から選択できます。Current を選択して既存の幅、またはギャップをそのままにするか、新しい値を入力します。

  • Set Width - 以前は、これは常に preferred として設定されていました。ドロップダウンを使用して、Retrace Selected コマンドの実行時に適用する幅を選択できます。
  • Set Diff Pair Gap - 以前は、これは常に preferred として構成されていました。ドロップダウンを使用して、Retrace Selected コマンドの実行時に適用する差動ペアギャップ設定を選択できます。

Gloss と Retrace 設定は、Preferences ダイアログの新しい PCB Editor - Gloss And Retrace ページ でも設定できます。パネル、または Preferences ダイアログで変更が行われると、その変更は他の箇所にも反映されます。インストール時のデフォルトは、以前のバージョンと一致するように事前に設定されています。

これらの Gloss と Retrace 設定は、Gloss Selected、または Retrace Selected コマンドへ適用されます。インタラクティブ配線、またはインタラクティブ スライディング中のスムーズ化動作は、Preferences ダイアログの PCB Editor - Interactive Routing ページの設定でコントロールします (Interactive RoutingInteractive Sliding モードの Properties パネルで作業している時も設定できます)。

IPC-4761 対応の機能強化

このバージョンでは、IPC-4761 ビアタイプの対応を拡張しました。プロパティでビアタイプを IPC-4761 に設定したビアが PCB デザインに配置されると、新しいタイプの mechanical layer とコンポーネント レイヤペアが自動でデザインに追加され、これらのレイヤに対応する形状が追加されます。

IPC-4761 ビアタイプの mechanical layer が自動でデザインに追加されます。例として、Top Tenting レイヤが、デザインスペースに表示されています。
IPC-4761 ビアタイプの mechanical layer が自動でデザインに追加されます。例として、Top Tenting レイヤが、デザインスペースに表示されています。

以下の出力で新しいレイヤを使用できます:

  • PCB 印刷出力
  • ガーバーとガーバー X2
  • ODB++
  • IPC-2581

The ODB++ Setup dialogs have the new mechanical layers listed under the new IPC-4761 Via Type Features layer group.

The IPC-4761 Via Type Features layer group in the ODB++ Setup dialog.
The IPC-4761 Via Type Features layer group in the ODB++ Setup dialog.

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の PCB.IPC4761Support オプションを無効にしてオフにできます。

デザインルールでのデジグネータの自動更新

以前は、PCB コンポーネント デジグネータを変更しても、デジグネータを指定したデザインルールが更新されませんでした。それらは、手動で更新する必要がありました。この新しい機能を有効にすると、PCB コンポーネント デジグネータをリアノテート、ECO で更新、基板上で手動で編集した場合に、デザインルールで設定したデジグネータが変更されます。

この機能は、オープンベータ版です。この機能はデフォルトで無効になっており、Advanced Settings ダイアログ の PCB.Rules.UpdateQueryOnComponentDesignatorChange オプションを有効にして利用できます。

パッドへの接続とパッドからの引き出しの機能強化

物理的な寸法が小さいため、表面実装デバイスの内外への配線は、多くの場合、高密度で複雑です。以前のバージョンでは、例えば、SMD ルールを遵守できなかった場合、必要な 'コーナーまでの距離' は利用できませんでした。ルーターは、トラックセグメントの配置に失敗します (以下のビデオを参照)。パッドへ接続する、パッドから引き出す動作を改善するために、以下を利用できます:

  • Once the pad has been exited, the route is kept away from the pad. The software no longer allows the route to re-enter the pad and then re-exit without regard to the SMD rules.
  • パッドからの引き出しがブロックされている場合、SMD ルールは無視されます (この状況では、パッドへの接続中に SMD ルールは既に無視されています)。SMD to corner ルールに違反しないパッドからの引き出しを利用できる場合、その引き出しが使用されることに注意してください。
  • Miters は、SMD ルールの違反で作成されません。SMD to corner ルールが miter を管理することを優先し、必要に応じて、miter をゼロにすることができます。
  • SMD ルールに従う stub は、AnyAngle 配線モードで作成されます。このモードでは、最初のトラックセグメントが配置されると、アークがコーナーに含まれます。最初のコーナーにアークが必要な場合、コーナーを作成する前に exit stub を配置します。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の PCB.Routing.EnhancedPadEntry オプションを無効にしてオフにできます。

Counterhole の対応

ラミネートの counterhole により、ネジ頭のスペースを確保できます。countersink (皿穴) と counterbore hole (座ぐり穴) は、様々な種類のネジを使用できる 2 種類の counterhole です。このバージョンでは、座ぐり穴、または皿穴を選択する機能を導入しました。皿ネジと座ぐりネジの主な違いは、穴のサイズと形状です。座ぐり穴は、ワッシャーを追加できるように、より広く、より正方形になっています。皿穴は、平頭ねじの下側の角度のある形状に一致する円錐形の穴を作成します。皿穴は、ラミネートに切り込まれた円錐形の穴です。これは通常、ねじのテーパーヘッドをラミネートの上部と同じ高さに置くために使用されます。それと比較して、座ぐり穴は平底の穴を開け、その側面は真っ直ぐ下に開けられます。これは通常、六角頭のキャップ、またはネジを取り付けるために使用されます。パッドごとに1つの皿穴、または座ぐり穴のみが許可されます。

Pad モードの Properties パネルの新しいオプションを使用して、必要な counterhole のタイプを選択できます。下図に示す様に、アクティブレイヤの counter hole の輪郭を定義するために、2D でパッドの周りに破線が表示されます。破線の位置は、その画像に見られるように、Top Side と Bottom Side で異なります。Counterhole は、2D、3D、および Draftsman で対応しています。

以下に示す様に、counterhole は、Drill Table モードの Properties パネルと、PCB パネルの Hole Size Editor モードで Layers Pairs として表示されます。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の PCB.CounterHoles オプションを無効にしてオフにできます。

データ管理の改善

プロジェクトへ仮想 BOM アイテムを追加

プロジェクトに少なくとも 1 つのコンポーネントがある場合、'仮想' BOM アイテムが Projects パネル内のプロジェクトへ追加されます。BOM アイテムを開いたり、保存、削除できます。BOM 生成 の基本的なフローは、仮想 BOM アイテムの影響を受けません。パネルで +Add ActiveBOM をクリックして、仮想 BOM をプレビューモードで開けます。新しい *.BomDoc が保存されると、それは標準のプロジェクト ドキュメントになります。仮想 BOM が必要無い場合は、Projects パネルを右クリックして、Remove from Project を選択します。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログ の BOM.ActiveBOMDesignPreview オプションを無効にしてオフにできます。

'切り離された' コメントを表示

プロジェクト ドキュメントを削除、またはその UniqueID を変更すると、ドキュメントのコメントが "切り離される" 可能性があります。これらのコメントは、パネルの Detached Comments の折りたたみ可能な領域から引き続きアクセスできます。パネル内の切り離されたコメントのタイルをクリックして、現在、開いているドキュメントのデザインスペースにコメントを表示できます。コメントを選択してマウスをクリックすると、コメントを復元できます。

Ansys EDB エクスポートで Part Number を上書きする機能を追加

'Override Part Number With' オプションを Ansys EDB Export Options ダイアログ へ追加しました。この新しいオプションを使用すると、デフォルトの 'Comment' を使用するのではなく、Local Part Name として使用するパラメータを指定できます。このオプションを有効にしてから、関連するドロップダウンを使用して目的のパラメータを選択できます。

このオプションは、インストールした Ansys EDB Exporter 拡張機能 がバージョン 1.0.12.180、またはそれ以降の場合にのみ利用できます。

回路シミュレーションの改善

シミュレーション測定結果の計算とレビュー

このバージョンの焦点は、シミュレーション測定結果を解析する機能の多くの改善です。追加の測定タイプの他に、多くの新しい測定ベースの機能を追加しました。これらには、以下が含まれます:

  • 追加の測定タイプ - 新しい測定タイプをリストに追加しました。
  • 測定統計 - 測定統計は自動で計算され、Sim Data パネルの下部に表示されます。
  • 測定結果を表に表示 - Expand the table リンクをクリックすると、測定結果の完全な表をメインの SDF ウィンドウに表示できます。内のデータは、選択して、スプレッドシートへコピーできます。
  • ヒストグラムの表示 - 測定結果から直接、ヒストグラムを生成して、データの分布を表示できます。下図にカーソルを合わせると、モンテカルロ解析結果のヒストグラムを表示できます。
  • 測定値からプロットを導き出す - ある変数と別の変数のプロットを生成します。例えば、2 つのコンポーネント値がスイープされたパラメータスイープを実行した場合、これらを相互にプロットできます。
  • Show on Chart - Sim Data パネルの Measurements タブ内にあるボタンをクリックします。測定カーソルがチャートに表示され、測定が計算されたチャートの領域がハイライト表示されます。
  • 新しい測定値の追加 - Sim Data パネル内の Add ボタンをクリックして、Add Waves to Plot ダイアログを開き、新しい測定値を定義できます。
  • 既存の測定値を編集 - Edit ボタンをクリックして、現在、選択されている測定値を編集できます (Simulation Dashboard パネルへ戻る必要はありません)。

Show on chart 機能では、その測定値が計算された測定カーソルが表示されます。画像にカーソルを合わせると、測定結果のヒストグラムが表示されます。

この機能は、オープンベータ版です。必要に応じて、Advanced Settings ダイアログの Simulation.Measurements オプションを無効にしてオフにできます。

Draftsman の改善

Counter Hole の対応

Counter Hole View オブジェクトを Draftsman ドキュメントへ追加しました。Counter Hole ビューは、メインメニューから Place » Additional Views » Counter Hole View を選択して配置できます。ビューがドキュメントに表示されます。ビューを選択し、プロパティを表示、および編集できます。

Altium Designer 22.0 で完全に公開された機能

以下の機能は Open Beta から削除し、このバージョンで Public へ移行しました:

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