エンジニアと経営者の間に立つチームリーダーは、双方の活動に関する情報をそれぞれに提供し、全員が常に満足できるようにしなければなりません。また、こうした情報がチームのプロジェクト完了に向けた作業の邪魔になってはならない一方で、製品開発に関する細かな情報を毎日のように報告して経営者を心配させてもいけません。ここで求められるのは、多すぎず少なすぎず、適切な分量の情報がリーダーから提供されることです。
経営者とのコミュニケーション
当然ながら、経営者が主に気に掛けるのは予算や納期であり、細かな内容はチームリーダーに委ねられます。技術側でプロジェクトがスムーズに進捗していることを経営者に対して断言するためには、リーダーがプロジェクトの進捗をすばやく把握し、深刻なリスクが発生する前に複雑な要素を予測して、それらを軽減しておく必要があります。財務面についても、機能性を犠牲にすることなく予算を守る責任があります。
コストと部品の管理
予算を守り、承認済みの部品だけを使用する
- BOMコストの目標を設定したり、設計段階でのチームの進捗を追跡したりできます。
ActiveBOMについて詳しくはこちら - 設計者がいつでも確認できるよう、部品の価格や在庫状況に関する情報を既存のERPデータベースに直接リンクさせることができます。
サプライチェーンの統合について詳しくはこちら - 部品のライフサイクルや承認状況を組織で管理できます。
部品管理について詳しくはこちら
チームとのコミュニケーション
プロジェクトを完成させて経営者を満足させることがチームリーダーの仕事です。詳細事項についてはチームメンバーに任せます。ここでは、プロジェクト期間を通じてチームと効果的かつ効率的なコミュニケーションを図りながら、負担にならない形で必要な情報を伝えなければなりません。大量のメールの中から背景事情を見つけ出すような時間の無駄使いが発生しないよう、設計環境で直接コミュニケーションを図ることが理想的でしょう。予算を伝えたうえで、チームが承認済みの部品やベンダーを使いながら、プロジェクトの目標達成に向けて、新しくクリエイティブな方法を自由に見つけられるようにする必要があります。そのためには、チームが最善を尽くすために必要な情報を提供しなければなりません。
テンプレートとマネージドプロジェクト
データの整合性を確保しながら、エンジニアの生産性を維持する
- プロジェクトのテンプレートを定義して、会社の基準を順守できます。
マネージドプロジェクトについて詳しくはこちら - バージョン管理とリポジトリを確立して必須にすることで、プロジェクトのライフサイクル管理から当て推量の作業を排除できます。
マネージドプロジェクトについて詳しくはこちら
プロジェクト管理
予算とスケジュールが設定されると、チームリーダーにはそれらを順守する責任が発生します。ここでは、費用の目標から逆算し、使用する部品を選択して承認しなければなりません。また、正しいドキュメントの維持、最適なテンプレートの構築と使用、適切なレポジトリでのプロジェクトデータの保存を行うようエンジニアに指示する必要もありますが、これらが大きな負担にならないようにするにはどうすればよいでしょうか? さらに、潜在的に最も重要になるのが、すべての仕様や要件を満たす承認済みの設計だけが製造の工程に送られるように承認プロセスを管理することでしょう。
設計での連携、承認、リリース
チームのプロジェクトフローを管理する
- 設計領域を超えて、同じプロジェクト、そしてさらに同じ基板上で、リアルタイムで共同作業を行うことができます。
コラボレーションについて詳しくはこちら - 回路図やPCBに直接コメントを残せるため、チームはメールを探したり、背景事情を推測したりする必要がありません。
コメント機能について詳しくはこちら - 次の段階に向けて設計を承認し、検証済みのデータだけをリリースすることができます。
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